2010/08/14

ランチィエ


ランティエとは19世紀末パリの都市文化が、
産み落とした高等遊民[隠居的生活者]のこと。
若いときは仕事に身を置き、
中年以降は世俗を離れる。
旅やすべての興味に時間を費やし、
それまで貴族が独占していた愉しみを庶民の生活に持ち込む。
ランティエは西洋だけの独創ではない。
我が国でもこの伝統はある。
西行、兼業、利休、西鶴、芭蕉と見渡せばわかるだろ。
西洋に先んじて、
多くのランティエを輩出してきた。
生きるに値する人生とは何か?
豊かさとは幸福の発見とは何か?
消費文化に消費されないで、
日本の風土、伝統、
美意識を伝承する。
ランチィエとは、
永遠の図書館なのだ。
御供

0 件のコメント: