2010/08/13

オン・ザ・ロード


俺はよろよろと彼らの後を追いかけはじめた。
これまでの人生もずっとそうだったが、
興味をそそる人間が現れると俺はすぐに着いて行ってしまう。
そうだ。
俺が引かれるのはこうした狂った奴らだけなんだ。
生きることに熱中し、
すべてのものをいっぺんに手に入れようとする。
一時たりとも飽きることを知らず。
わかりきったことは絶対に口にしない連中。
生きている一瞬一瞬を燃やして燃やし尽くして。
花火のように爆発し、
まばゆくちりばめた星のごとく。
その真っただ中で青い光とともに炸裂する奴ら。
「ああ」人々の度肝を抜くような奴らなのだ。
  ジャック・ケルアック
  御供 1999/7/28

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