2010/08/26


月はない。
やさしく、夜は歌声に包まれる。
地球は内へ外へ揺りかごの中。
片隅もない。
中心もない。
誰もが顔のない人間のよう。
だが、笑いの声はつきない。
集まり、
食し、
踊り、
互いの神秘を話し合う。
山は暗闇を呼び、
友の会話を包み込む。
みなそれぞれにポケットの中味を確認し、
明日へと向かう。
暗闇の向こうの光を信じ、
山の向こうの光を待つ。
共に神秘的で計り得ない心の中をさらけ出し、
一筋の光に出くわす。
宴はそうして訪れ、
光の中心の中に入っていく。
H.MITOMO

0 件のコメント: