旅に出るということは軌道を外れて、
軌道に戻るためだ。
羽目を外すことがある。
こんなことがあると軌道に戻ることがたいへんになる。
こういう状態が長くつづくと、
新しいアイデアやシャープなひらめきがなくなる。
それどころじゃなくなる。
自分が誰なのかわからなくなる。
怠け者や快楽志向の人間によくある。
軌道を外して何か面白いことはないかと思いをめぐらせても、
何も沸き上がってこない。
見るもの、訪れるもの、聞くものが、
何も心にしみ込んでこない。
ボーッとして時間を費やしてしまう。
それを存在のあり方だと思ってしまう。
ものを感じたり、表現したりすることがなくなる。
南の島になどに行っても、
インドなどというところへ行ってもそうなりやすい。
気がつくと不思議な浮遊感に包まれている。
世界の軌道から外れて自分がポツンといる。
風が毛穴を通じて遠くに響く。
波の音を伝える。
頭が空っぽになる。
それを戻すと急に体の底から活力が湧いて来る。
心の中に張り付いている何かがそうさせる。
とり払われると泉がふつふつと沸き上がる。
今までいた世界から一歩出よう。
軌道から外れてはじめて外れたことに気づく。
改めて感じる。
いろいろな情報をキャッチし、
政治や社会や環境の問題を考えるのもいい。
深いところで考えていれば戻る。
外れてばかりじゃ終わってしまう。
御供 2000/12/25 14/4/14
1 件のコメント:
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
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