2010/04/27

うちあける



嘘はつきたくない。
ひとつ嘘をつくとすべてが嘘になってしまうから。
腹を割って話せばいいだけなんだ。
うちあけ話しをしよう。
愚かな私でもいつでもみんなを愛しているよ。
そう言いつづけているのも嘘になってしまうことがある。
軽々しく愛しているなんて言えないかもしれない。
心の岐路ではいつも迷わずに進むことのできると信じてる。
この街につながれ逃げ出せないわけじゃない。
太陽に照らされるのを避けているわけじゃない。
愛に囚われ離れられないわけじゃない。
だが、売り飛ばされる愛もある。
捨てられていく愛もある。
愛なんてどこにも転がっていると理解する。
それをうちあける勇気が必要さ。
匂いとやさしさを求めて、
街に出ては探すけれど期待したりはしない。
夜の街にはそんなものありはしないのか。
あまりにも寂しいと思うなら、
近くのものたちに愛を配ることからはじめればいい。
吠えつづけてみても誰も気づいてはくれないかもしれない。
はね返るエコーが耳に残る。
人を蹴落とすことなんて考えちゃだめだ。
からかっているつもりでも本気にされちゃうよ。
相手のターゲットはもう誰でもいい社会。
胸を張ってしっかり歩いていけば後ろ指はさされない。
テレビをつけると悪口ばかりで笑えない。
あふれるゴシップ、
どうでもいいことばかりを取り上げている。
メトロに貼られた広告が嘘ばかりじゃ悲しすぎる。
誰もが愛したいし愛されたい。
真夜中の台所でお腹をすかしているのは嫌なんだ。
うちあけずにいる自分と向き合う。
自由に今日を生きる人と多く会いたい。
強く生きる人もいるが、
口をつぐんで生きている人もいる。
美味しい仕事をいつも食べている人ばかりじゃない。
うちあける。
自分を信じているなら相手も信じることができるだろう。
輝く季節の光をうけて自分の道を歩こう。
豊かなこの国の中でどれだけ許される自由があるのかな。
自由は教えられない。
真夜中に街を抜け出しても三日で飽きてしまう。
縛られることに慣れ過ぎている自分をみる。
モノがあふれているけれど心は乾ききっている。
一滴の水を求めて出くわすと自由だと勘違い。
継続はとても美しい。
眠れない夜にうちあける。
立ったまま夢を見たって現実にはならない。
理屈ばかりを言い合ったって慰めにもならない。
このままじゃどうしようもない。
すべてをうちあけてオープンな心で飛び込んで行こう。
素晴らしい友といっしょに歩いて行こう。
  御供 2000/9/25 11/11/19 14/7/4

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