2010/04/30

いざ放浪



世界へ、世界へ。
灰色の大空を南へ北へ。
原子都市の中心を通り越して、
夢の酒場への災の境界線を通り越す。
太陽の照り輝く王国に立てば、
私は異国の王である。
ポケットにはその国のいくらかのマネーがある。
ジーンズの股の下にはペニスがいきり立つ。
音楽だ。
ダンスだ。
女だ。
DRUGSだ。
古めかしいSEXYな公園ですべてを手にのせた。
オープンなマインドで誰かと会話を交わせばいい。
すべてが許されたかのように錯覚する。
よろよろと思いっきり酔いどれよう。
まなざしがさみしい広場で見たものはなんなのか?
餓えた人々が行き交う広場。
夜もうろうろと闇に人の影が走る。
裸のヒップ・スターの迷路は十文字のそばにある。
かっぱらったり、
立ち止まったり、
うろついたり、
ドラム缶をずっと見つめたりする。   
私は何を目にしているのだろう。
孤独からも抜け出て気違いじみた空気の中にいる。
さびしい街角をうろうろしている。
未知の恋人に会うことを夢見て放浪の旅はつづく。
黒い目をした私はすべてを見てしまう。
世界へ、世界よ。
それもヒップな月の下で見てしまう。
私の旅はさらにつづく終わりのない旅。
次の世代の真実を求めて!  
  御供  2000/8/31   12/6/29 14/7/29

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