2010/04/05

ビートニク



いつの時代も今も同じもの。
解決されない問題はいまだに繰り返されている。
この大都会東京も、あの時代と同じようなもの。
クズみたいな問題が山積みにされているんだ。
わかるだろ、ここで生きているなら。
ビート、それはビスチュード。
至福。
福にいたろう。
それにJAZZ
今の東京にはヒップホップ。
少し前まではロックだ。
ディティールやジャンルは変わっても、
本質は変わるものじゃない。
だって、それが時代を生きるってことだから。
暴力じゃなにも解決できないと知るべきなんだ。
言葉。
心の中から発せられる言葉の意味を理解する。
目の前にたちはだかる、
いくつもの問題に勇気をもって向かっていくこと。
国を変えるなんて考えてない。
ひとりひとりの心に、ひとりひとりの考えが。
ひとつが変わることぐらいはできるだろ。
ビートニクの時代がそうであったように。
クールさが大切だ。
クールでなければならない。
そのユーモアや行動が、
政治的な手段でなく。
不条理な方法で革命を起こし、
大きな波になって行く。
小さな些細な問題へと影響をおよぼし、変わっていったんだ。
大都会の経済の魔の手からの逃げ場はない。
新しい生き方も知らない若者。
でもヒントはいくつかあると思うんだ。
今、語るべきことは、
やさしさ、思いやり、
新しい美についてだ。
少しもはずべきことじゃない。
青くさいことを言っていると言われようとも、
気づくべきなんだ。
わかるかい。
理解してもらえるかい。
多くの人が生きるために心を売ろうとして、
時間を質屋に入れる。
もう卵は割れてしまっている時代なのだからと。
でも、人生に心の灯火を!
望みがあるならはっきり言ってよ。
心を差し出しても、
人生には心の灯火が残り輝いていると確信すべきだ。
ああ、ラバラバ、ラバラバラ。
ビートニクは歌ったものさ。
どんな歌かと問えば、
「書く、描く、演ずる、歌う、それが創造ならなんでもいい」
ペンキ塗りでも、自己啓発でも。
といった具合に旅に出る。
今日はどこかと言われれば、
楽しいヤツがいるところだったらどこでもいい。
自分たちの言葉を聞こう。
ビートは恐ろしいほどパンクだった。
そう人知れず隠れたインテリジェンスの、
隠れパンクスだったのだ。
ビートは「共感」。
ひとつひとつの心の中が一瞬で変わるように、
意識の革命は突然予期なくやってくると教えてくれたんだ。
あらゆるものに興味を持って、
否定はしない。
肯定からはじまる。
出会いが世の中を変える。
多くの共感が得られる一瞬がある。
ハモル。
「パンッ」と皆の音が共鳴する時があるんだ。
旅はどこでもいい。
同じ場所でも旅はできる。
居心地が良く、面白い連中がいるところ。
面白いことがあるところが、
旅の目的地なんだ。
生き方は個人の問題だ。
国が決めるわけじゃない。
社会で禁じられていること。
「社会の色に染まれ」
ということ以外のことだ。
退屈で非人間的なことだ。
ゲイも許されない。
自分なりの空間や、
繊細さ、想像力を持つことも許されない。
雲が流れるのも大切だと考えることも。
人間をモノという扱いで、
社会では他人に言ってはならないことがたくさんある。
でも、社会概念の方がおかしいと気づくべきではないのか?
人間の生き方の信念の方が深い。
通常の社会では、
深い感情を無視することなど浅く思えた。
そして、詩という表現を見つけた。
彼らはパワーで変えようとはしなかった。
それは非人間的だから。
言葉の花びら、
言葉の弾丸と言うけれど。
そう、詩によって、
新しい社会を創造した。
今もそうだが、
別の生き方をする大人がいなかった。
世の中に従うだけ。
大学へ行き、学位を取り、就職する。
それ以外のヤツは負け組と言われた。
こんな時代がいいわけがない。
新しいことがいいとは言わない。
だけど、変わりつづけなかったら、
変わっていけない。
生きていけない。
そう、悪魔が天使になる瞬間が一番美しいんだ。
それは過激な言葉だ。
とても過激だ。
フランケンやドラキュラよりも過激なんだ。
そう、火星人のように。
いつの時代も人々はひどい時代だと言う。
けど、そう考えていること事態ひどいことなんだ。
現代は武器を使わずに人を殺せる。
経済では何人もの人を殺せる。
日本では一年に3万人も自殺しているんだ。
経済戦争という名目の上では合法だ。
ビートニクは豊かな50年代のアメリカに、
違和感を抱いていた。
人間性や個人の尊厳が失われていると。
今の東京と同じように、
繁栄、経済成長の副作用だ。
当たり前の道を進んで、
最後に「成功です」と言う。
ライトのつく生き方。
郊外の一戸建ての家で白い垣根。
車と2人の子供。
美しいワイフと週末はドライマティーニ。
洒落た暮し。
彼らはそれらのものを欲しなかった。
ビートは確かに、
優等生や天才の中にあった。
人間関係が退屈だと、
そこから飛び出すのだ。
世間と調和できなかった。
ただそれだけ。
こうあるべきだという束縛から逃げただけだ。
また、いつの時代にもビートはいる。
宇宙人のように見えないかもしれないが、
ビートは心の中にある。
   御供  2013/5/19

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