いつの時代も今も同じもの。
解決されない問題はいまだに繰り返されている。
この大都会東京も、あの時代と同じようなもの。
クズみたいな問題が山積みにされているんだ。
わかるだろ、ここで生きているなら。
ビート、それはビスチュード。
至福。
福にいたろう。
それにJAZZ。
今の東京にはヒップホップ。
少し前まではロックだ。
ディティールやジャンルは変わっても、
本質は変わるものじゃない。
だって、それが時代を生きるってことだから。
暴力じゃなにも解決できないと知るべきなんだ。
言葉。
心の中から発せられる言葉の意味を理解する。
目の前にたちはだかる、
いくつもの問題に勇気をもって向かっていくこと。
国を変えるなんて考えてない。
ひとりひとりの心に、ひとりひとりの考えが。
ひとつが変わることぐらいはできるだろ。
ビートニクの時代がそうであったように。
クールさが大切だ。
クールでなければならない。
そのユーモアや行動が、
政治的な手段でなく。
不条理な方法で革命を起こし、
大きな波になって行く。
小さな些細な問題へと影響をおよぼし、変わっていったんだ。
大都会の経済の魔の手からの逃げ場はない。
新しい生き方も知らない若者。
でもヒントはいくつかあると思うんだ。
今、語るべきことは、
やさしさ、思いやり、
新しい美についてだ。
少しもはずべきことじゃない。
青くさいことを言っていると言われようとも、
気づくべきなんだ。
わかるかい。
理解してもらえるかい。
多くの人が生きるために心を売ろうとして、
時間を質屋に入れる。
もう卵は割れてしまっている時代なのだからと。
でも、人生に心の灯火を!
望みがあるならはっきり言ってよ。
心を差し出しても、
人生には心の灯火が残り輝いていると確信すべきだ。
ああ、ラバラバ、ラバラバラ。
ビートニクは歌ったものさ。
どんな歌かと問えば、
「書く、描く、演ずる、歌う、それが創造ならなんでもいい」
ペンキ塗りでも、自己啓発でも。
といった具合に旅に出る。
今日はどこかと言われれば、
楽しいヤツがいるところだったらどこでもいい。
自分たちの言葉を聞こう。
ビートは恐ろしいほどパンクだった。
そう人知れず隠れたインテリジェンスの、
隠れパンクスだったのだ。
ビートは「共感」。
ひとつひとつの心の中が一瞬で変わるように、
意識の革命は突然予期なくやってくると教えてくれたんだ。
あらゆるものに興味を持って、
否定はしない。
肯定からはじまる。
出会いが世の中を変える。
多くの共感が得られる一瞬がある。
ハモル。
「パンッ」と皆の音が共鳴する時があるんだ。
旅はどこでもいい。
同じ場所でも旅はできる。
居心地が良く、面白い連中がいるところ。
面白いことがあるところが、
旅の目的地なんだ。
生き方は個人の問題だ。
国が決めるわけじゃない。
社会で禁じられていること。
「社会の色に染まれ」
ということ以外のことだ。
退屈で非人間的なことだ。
ゲイも許されない。
自分なりの空間や、
繊細さ、想像力を持つことも許されない。
雲が流れるのも大切だと考えることも。
人間をモノという扱いで、
社会では他人に言ってはならないことがたくさんある。
でも、社会概念の方がおかしいと気づくべきではないのか?
人間の生き方の信念の方が深い。
通常の社会では、
深い感情を無視することなど浅く思えた。
そして、詩という表現を見つけた。
彼らはパワーで変えようとはしなかった。
それは非人間的だから。
言葉の花びら、
言葉の弾丸と言うけれど。
そう、詩によって、
新しい社会を創造した。
今もそうだが、
別の生き方をする大人がいなかった。
世の中に従うだけ。
大学へ行き、学位を取り、就職する。
それ以外のヤツは負け組と言われた。
こんな時代がいいわけがない。
新しいことがいいとは言わない。
だけど、変わりつづけなかったら、
変わっていけない。
生きていけない。
そう、悪魔が天使になる瞬間が一番美しいんだ。
それは過激な言葉だ。
とても過激だ。
フランケンやドラキュラよりも過激なんだ。
そう、火星人のように。
いつの時代も人々はひどい時代だと言う。
けど、そう考えていること事態ひどいことなんだ。
現代は武器を使わずに人を殺せる。
経済では何人もの人を殺せる。
日本では一年に3万人も自殺しているんだ。
経済戦争という名目の上では合法だ。
ビートニクは豊かな50年代のアメリカに、
違和感を抱いていた。
人間性や個人の尊厳が失われていると。
今の東京と同じように、
繁栄、経済成長の副作用だ。
当たり前の道を進んで、
最後に「成功です」と言う。
ライトのつく生き方。
郊外の一戸建ての家で白い垣根。
車と2人の子供。
美しいワイフと週末はドライマティーニ。
洒落た暮し。
彼らはそれらのものを欲しなかった。
ビートは確かに、
優等生や天才の中にあった。
人間関係が退屈だと、
そこから飛び出すのだ。
世間と調和できなかった。
ただそれだけ。
こうあるべきだという束縛から逃げただけだ。
また、いつの時代にもビートはいる。
宇宙人のように見えないかもしれないが、
ビートは心の中にある。
御供 2013/5/19

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