2010/04/02

街では


街角にはびこる狂気。
そんなこと知っちゃこっちゃと、
自分の人生とりもどす。
ゲームの得られる何かを見つける。
誰もが見えない。
街ではごろごろ転がっているのに見えない。
人生をかけてゲームを戦う。
罪を背負って生き抜く。
懺悔せずに悪魔と契約。
自分の人生とりもどす。
そのための計画取り逃がす。
10代の青春を凍りつかせ、
愛なんて紙幣と悟って。
やがてストリートで築いたポジション。
ゲームで得られる何かを。
新世紀を迎える街角でも、
いつも同じことの繰り返し。
あの日の思い、
新世紀を迎える。
周囲に知られて抑圧。
俺のためじゃない何かを。
くだらなすぎる時間の流れ、
病みと苦悩を認める。
苦悩のまやかしを認める。
無意識から意識へと歩み入り、
そこから多くの街角へと入って行く。
俺たちは無意識に知っているものへと戻り、
そしてようやくたどり着く。
だが、これが俺たちの苦悩。
あまりにも多くの仮面をかぶり、
酒という軽い泡に心を重く沈ませて。
俺は暗い街の片隅に座っている。
俺の大好きな死んだ夢を呼び起こせ。
慰めも恵みも俺の夢を呼び起こせ。
誰かがひとつの言葉を言った。
誰かがひとつの言葉を沈黙した。
心も裂けてうめいていた。
どこの街でも同じようなもの。
それは大都会。
人間の密集しているところ。
俺の持っていた大切なものが、
音をたてて崩れていく。
いつも見ていたボロボロのビルのように。
幾夜も俺を苦しめた愛も、
もうこの街から去って行った。
奔放に荒れ狂う美しい憎しみ。
見も知れず、
見きわめられもせずに。
俺の魂を満たしていた幸福も、
すべてひとつになって逃げて行く。
俺の大切な夢は二度と帰らないのか?
それはどこかの暗い路地に、
街の名ももわからずに見捨てられているのか。
俺の嘆きのどこか届かぬところで。
通りすがりの見知らぬ者が拾っていったのか。
そう、どこの街でも同じようなことが起こっている。
   御供    2013/5/19

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