私の胸は孤独に包まれて、
人間としての病みが燃え上がる。
世界がこれほどに暗鬱に見える。
いつの日か人間は生きることを放棄してしまう。
別の世界へ行くことも考えたりしたけど、
異国の地も風に揺られて涼しい顔をしている。
私は黙り足取りは重い。
私は永遠なるものに思いをはせる。
まなざしは揺るぎなく。
行為することも犠牲になることにも心を開いている。
しかし、敬愛な心を亡くしてしまった時代。
名誉も信頼も失われている。
望みなき戦いをつづけ嘲笑する。
私の心を満たすのは私の心の声だ。
決して錆びつくことのない私の財宝を守りぬく。
私の心に聖なる声が響いている限り大丈夫。
巷のあざけりは私は聞かない。
社会がその聖なる声を疑って押し殺す。
この非常な時代にあって、
私の世界と別の世界をとりかえることができるのか。
大きく広がる平和に耳を傾けよう。
鳥たちは世界を飛び回り、
別の世界に自分の巣をつくる。
山の向こうにも、
川の向こうにも、
海の向こうにも、
鳥は沈黙して消え失せるまで飛びつづける。
別の世界をみる。
でも、私たち人間には別の世界は存在しない。
私たちには地球上で世界はひとつである。
いつでも、永遠にその中で生きる。
H.MITOMO
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