とてつもなく至福の中。
私は好きな雑誌の中に原稿を書いている。
この心を満たす満足感。
ちょっと前までの私は、
まるで死んでいたかのようだった。
未来があるということも信じられずにいた。
社会に取り残されているという疎外感。
夢中になって何かしている時に人は美しい。
私は今、すべての時間を新しい雑誌を創るために費やしている。
一日中、起きてから寝るまで、
10分もこのことから頭が離れることはない。
時代を切り取るということについて考えてみる。
現代巷には数えきれないくらいの雑誌が反乱している。
でも、自分の手に取って満足できるものはひとつもない。
だから、作ろうと決心したのだ。
いざやってみると、あれもこれもと気をはせてしまう。
考えてみれば、
もっとシンプルに気張らないで作ればいいじゃないかと思っている。
とりかかると、たくさんのことが頭の中を通り過ぎて行く。
だけど、迷ってはいけない。
素直に自分が知りたいこと。
一枚の素晴らしい絵と写真を使えばいいことじゃないか。
これが始まりで終わりではないのだから。
人はみな誰かに認められたいと考えている。
でも、わがままに気に入ったもの、
格好いいと思ったものを載せればいい。
あれもこれもと考えてしまうと違う価値観になってしまうよ。
マスすべてに受けようなんて考えないで、
私のまわりにいる人たちが喜ぶものを作ろう。
自分に置き換えてみれば愉快そうだろ。
アカデミィックでもない、ストリートでもない。
その中間あたりにあるインテリジェンスを味方にして構成していけばいい。
私の五感が街をさまよい歩いた。
この一年間を感じたままにあらわせばいい。
何も他の雑誌のようにしなくてもいい。
「こんなことを考えていたヤツもいたんだ」
くらいにあまのじゃくに自分らしく作ろう。
そうすればみんな面白がってくれるに違いない。
私は今、充実した心の中でいっぱいだ。
だって、楽しんでやれる仕事がある。
そして、その仲間がいる。
大切なのはひとりじゃないって考えられること。
社会から孤立していた今までの私が嘘のよう。
元気に積極的に動き出している。
あらゆるものに心動かされる。
見るものすべてに感心を持ち、
その中からチョィスするものを考える。
もしこの仕事をしていなかったら、
私は生きていないのと同じこと。
楽しい人に会って刺激をもらい、
素晴らしい先人たちの声に耳を傾ける。
若いこれからの世代の声に驚きを感じよう。
私は私の意見をスルーして喜びの中にいる。
人はみなこんなたわいもないことに、
心踊らせて生きて行くものなんだ。
やりたいことを探すより、
やりたいことをやってしまおう。
御供
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