2010/05/26

古着王国である日本


今や世界中から日本に集められてきた古着。とくにデニムや軍ものに関しては、東京原宿ほど世界中どこを探してもぬきにでる街はない。その品揃えと値段の安さに驚く。一時ビィンテージものが流行った時にはどうなるものかと、少し気味が悪かった。いまだに人気のあるもので高価なものはあるが、角度を変えて探せばいい時代のいい臭いのする服がたくさんある。
先日、ダウンジャケット¥3800。これはそんなに古くはないがエディ・バウァー社がモノ創りに真剣に取り組んでいた頃のダウンで芯のない良質のものを使用していた80年代もの。良く考えられた機能的なデザイン。またコーディロイのベスト¥500。決めは40年代のモノだろうプルオーバーの襟のやや大きめの赤のウール・シャツ、なんと¥780。現代ではこの素材は絶対に創ることができない。だってミシンがない。しっかり仕上げ、着やすさ暖かさといったら文句なし。色は真っ赤で前ジップ。私のお気に入りのアイテムの一着である。タグをみるとたぶん小さなテーラードの店であろうと思われるが、ポケットの位置。長袖で袖の先にはボタンがふたつ。なにしろ着ていて楽だし丈夫だし、やわらかくて暖かい。コンディションもいい。ほつれやダメージもない見つけもの。
どうみても日本は世界で一番の古着王国である。本場アメリカよりも数多くいろいろな古着がところ狭しと並べてある。見る人が見れば宝の山といったところだろう。
   御供秀彦

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