2010/07/16

彫刻


彫刻という言葉によってわれわれが意味するのは、
個人的な存在の契機を規定するようなもの。
われわれが切望する環境を明らかにするような空間的、
造形的な諸関係である。
このような定義を類推させるものは、
過去の神殿彫刻の中に見出される。
公衆に享受されなければ、
芸術そのものがあやしいものとなる。
かつて人間の価値はその技量。
その宗教、その神殿を通して表現された。
ところは今では機械化や権柄づくりの考え方しか存在しない。
産業かの暗い影はわれわれの内なる芸術家を、
片隅へと追いやってしまった。
人類はますます傍観者になってゆく。
創造性の重大な領域である個人の領域が無視される。
個人の存在が危機に瀕しているといってもよいだろう。
結局、文化とは芸術と生活の統合である。
   御供

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