2010/04/01

夜明けまで


何が欲しいのか問うてみる。
今夜は特に急いでいる。
忘れられない昼の暑さをひきずりながら。
取り残されて、
汚れてしまう言い訳は誰のものではなく。
そこらあたりをうろうろしている。
うろうろしていれば問題はないのだが、
ただじっとしているのだ。
私が。
約束は今になるとなんの意味もなく、
守ることの快感は左に流れっぱなしだ。
ゼロの位置など無論、
無いのも同然だ。
すれ違うスピードばかりが加速していく。
さまよう気持ちはひとりにしないで、
さっと連れ出してやる。
確かではないがそこに行けばどうにかなるような気がする。
これはひとつの賭けであって、
そして当たった試しはかなり少ない。
近づく光にいつも拒絶される。
そういうことになっているのだ。
意識しない魅力に惹かれて行く。
記憶のないまま眠りについて夢を見る。
目が覚めてからも夢を見る。
だからどうなんだ。
あれからそんなに時間はたっていないが、
既に状態はドロだらけである。
手に持っていた荷物も会話もすべて何処かへ置いてきた。
やはりハズした。
短い光のこの時間。
ついでのままに通り過ぎただけなのだ。
ならばこのまま見逃してくれ。
力をえがいた答えに賛同している人々。
それは意外な感じもするが悪くはない。
私が真っ先にそうしなければ当たりではない。
素晴らしい図形とは点がどこへ移動しても、
成り立っていなければならない。
だから先に気がつかなければならない。
次に何処へ、次にどんなふうに。
動きまわる点から目を離してはならない。
その場で線が途切れる恐れがあるからね。
タイミングという点では常に動きを止めないこと、
だからしっかり見ておかないとだめなのだ。
だからしっかり見て欲しい。
私のことを夜明けまで。
   御供  2013/5/18

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