2010/04/02

ひとつまたひとつ


何もないまっさらなところに、
ひとつもうひとつと積み上げていく。
こんな作業は、
とても困難で熱いものがある。
ここにもひとつ転がっている。
なんて、探して持ち上げる。
そして自分のポケットにそっと入れる。
明日はああ、あそこに転がっている。
アレを持ち上げよう。
なんて頭の中に入れて、
ひとつひとつ持ち上げていく。
ひとつひとつまわりから型作っていったものを、
改めて見てみる。
こんなにもたくさんのものが持ち上げられていたのかと、
自分ですら肝心する。
そうするともう一度、中を見たくなる。
そんなことの繰り返しである。
それが人生だ。
と言ってしまえばそれまでだが、
なんていうのかな。
ひとつまたひとつと近づいていくのは根気のいることだ。
いいかげんにはできない。
そう考えると何故かファイトが湧いて来る。
悲しみの中に、
にがい苦しみの中に。
夢がまたひとつ浮かび上がる。
    御供     11/12/19 2013/5/18

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