私の幼い日々を、
あなたの大きな翼が包んでいた。
近くには緑が萌える。
私の青春の歳月は、
あなたの手に引かれて過ぎ去った。
やがてひとりになると、
時の暗い流れの中に沈み込む。
果て知れず、私の孤独が広がる。
私はあなたにいつまでも近くにいて欲しかった。
あなたがいないと知った時、
どこか心の中に穴があいたような気がした。
寄りどころのない気がした。
帰る家がない家なき子のように、
私の心は空をさまよい歩いた。
私の目が永遠に閉じられる時、
あなたにまた会えるのか。
いずこも知れず、
あなたの声を聞くことができるのか。
あなたとの小さな会話のいざかいは残らず忘れた。
近いものも遠いものもはるかにのせて、
私は星の彼方を探そうとした。
幸福の歌を口ずさみながら。
私のあなたへの気持ちは、
憧れとなって沸き上がる。
疲れるほどに眺めて立ち上がり、日が暮れる。
さあすべてを風にたくして、
私の熱い詩を送り出そう。
あなたを探して見つけ出せるように。
あなたを思い焦がれるこの胸の苦しみを、
あなたに告げ知らせるために。
あなたの眠りを奪ってしまうまでに、
私はあなたを思う。
御供 11/12/19 2013/5/18
おふくろに捧げる。
おふくろに捧げる。
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