若者は悩み悲しみながら生きている。
親父は途方に暮れる。
なんて言ったらいいんだ。
さわやかな午後なのに。
死の真実からつかわせられた偽善者たちが、
正装した天使の顔をしている。
つまらなそうに歩いている。
やがて夕陽が落ちる。
薄紫に世界が変色する。
いろいろな人が家路に向かいはじめる。
金がないので好きなこともできず哀れむ姿で不安げにすれ違う。
何の目的のために生きているかなんて考える余裕もなく歩く。
選ばれた一握りの体制側の人間は何も考えず浪費している。
地球の破壊に気づかない筈がないのに気づかないふりをする。
他の弱者たちを支配する。
真夜中まであてもなく街をうろつきまわる。
思考の消えた絶望は目の前の快楽だけをただ見ている。
ある者は寝ぼけ眼でよろめいて人生の先を想像している。
枕を抱いてその希望のない未来を打ち消して涙する。
現実の眠りに戻る。
すべてが寝静まった大都会に、
目の開いたまともな連中が何人いるのか。
何人が人のために生きているだろう。
大都会は眠る事なく、
人間の本質を混乱させるパワーを発する。
やがて朝が来る。
何の変わりのない朝。
この都会の隅っこである矛盾に気づく。
そんな人間がいることを祈ろう。
気づいているのに気づかぬ振りをしているヤツ。
ゆっくりと仕事に出かけて行く弱虫ばかりではないはずさ。
そんなヤツの胸の内などお話にならない。
街に出て人ごみにもまれても、
多くの人の中にいる安心感が唯一の救いなのか。
かわい子ちゃんを見ても愛をささやかない。
ガラス越しに見つめるだけの者たち。
惰性の生活に不安だらけの日。
ちょっと勇気を持てば愛のための夜を迎えられる。
諦めきった心の中を変えよう。
少しだけ勇気を持って世の中を見て見ようよ。
この美しい地球に残された未来を少しでも見よう。
自分を信じて生きていこう。
地球の終わらないうちに!
   御供    14/7/29

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