2010/05/06

J・ケルァックに捧げる!コーラス127から


<コーラス127>
私の心の中を誰も知らない。
私が生きれた、隅っこの埃だらけの街。
私の小さな足が踏み入れたくたびれた小さな通り。
そして母が来て手を取って帰ったあの道。
歌を歌って通ったあの学校路。
母の作った暖かい食事。
何百、何千、何億年も昔、
数えきれない昔。
私の住んでいた地は今はなく。
新しくも奇麗にもなっている。
また光の渦の中の中心だったころ。
<コーラス131>
狙いは決してはずさない。
怠け者、みんな怠け者。
アインシュタイン様があれを言ったおかげで、
たくさんの人が死んでいったはず。
偽知識人ほど手におえないものはない。
深遠の奥深くのめり込んだ。
十年後、研究の成果をしまいこんだ。
ベットに腰を下ろして、すべてを忘れようと決めた。
なにしろ神話は難し過ぎるから。
そして連中はプラトンやアリストテレスを取り組むけど、
結果はひどい病いにかかってる。
<コーラス141>
聖なる星。
夜の星。
至高の真如とは沈黙。
変わりゆく水晶玉の透明の光。
空中に浮いて輝く山々。
爆発する雷は粉々に砕かれてきらめき、
エメラルドに光る。
ルビー、ダイヤ、
ハダカで火花を散らす。
<コーラス163>
どんなところにいたって同じこと。
何も行動しなかったら何もかも始まらない。
エレベーターに乗るよりは、
歩く型。
本質は伝わらない。
伝わらない本質こそゆるがないのだ。
騒然と去来するインドへの想いが、
夢なのと同じように浮かんでいる。
<コーラス171>
あのブルー、
セレナーゼを聞いていると知りたくなる。
あれは変わってないか。
私たち二人だけが知っていたことをいつまでも信じていけるか。
あのセレナーゼ。
あのブルー。
ブルー・セレナーゼ。
まるで見込みはなかったんだ。
運命はロクな礼を配ってくれなかった。
ロマンスは戻ってこない。
とんでもない邪魔が入って、
私はまだキミと一緒。
まだ幸せだよ。
キミと一緒に!
キミと一緒に!
私のブルースを歌ってる。
<コーラス174>
ヨーロッパの淡水うなぎは川をさかのぼり。
ひょっとしたらフィヨルドを襲う。
池を食い尽くす。
この海から来た山の風変わりなプルースト風訪問ものは、
臨終前にまた海を渡る。
生まれ故郷のバミューダへと戻って死ぬ。
このうなぎどもは、
カナリヤ諸島のこちら側の海中に没した。
アトランティスの静脈を探し求める情熱にかられている。
違う、、、彼らはヨーロッパからウクライナ、
ベルギーの川を下る。
なんにもない広がりを無感覚に泳ぐ。
帰って卵を産んだら口をとんがらかせて死ぬ。
哀れ魚よ。
<コーラス180>
この都会で働くならみんなと同じようなことをやったらダメ。
違ったことをやらなきゃね。
まだ明けやらぬ朝。
霧の中を仕事につく。
これから一走り行くか、
どこまでも続く人並みを。
『どこから来たかと聞かれたら、知ったことかと言ってやる』
詩なんか書いてちゃいけないよ。
  御供 
これもケルアックのコーラスの一部です。
私のJ・ケルアックに捧げるオマージュ!

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