何かに向かって

いつもいつも見えていないようで見えているのかな。
でもどっちでもいいのに、
何に向かっているのかな。
わかっているのは自分だけ。
誰にもわからずにすべてが進む。
何かを追いかけているわけじゃないのに。
何かに向かっているわけじゃないんだ。
ずっと試行錯誤。
でも自分にははっきりと見えている。
よけいなことはいいのさ。
直進することを考えていればいいのさ。
何を考えている。
何も考えていない。
そんな押し問答の繰り返し。
ちっとも進まない。
進むことを考えていたのかい。
いいや、何も考えてない。
考えたって仕方ないことさ。
考えずに何かに向かっていたいのさ。
そんな人生を思うだけ。
じっと何かを組み立てる。
そんなことがあるんだったら教えてよ。
大きなことばかり言ってどこまで見栄をはれば気が済むんだい。
何かに向かっていることだけは確かなんだが、
誰にもわかっちゃいないのさ。
わかっちまったらつまらない。
人生ゲームに答えがあったら、
どうってことないからね。
答えなんか知りたくない。
ただ自分の力が怖いだけ。
そんなことばかり考えている私は愚か者。
なんの未来も持たないかかしの様さ。
でも、はるか彼方の時間の先端を構築しようとしているから、
馬鹿じゃないってこと。
わかるだろ。
最後には笑いたい。
きっと笑うと決めたんだ。
だから見ているのさ、
自分の人生を。
御供　２００１／３／２２