2010/04/10

ドラマ



欲望のドラマなどない。
何もない。
地表の割れ目からにじみ出たもの。
久しく大地に埋もれていた光のかけら。
岩に埋もれた宝石のように、
みな財を積み上げたいのだ。
そうすれば皆が良くなる。
鳩が眩しいアメジストの卵を産み落とす。
その卵は輝ける腐敗の中を転げ回り、
鉱石の王となる。
先駆者たちの技術は息子たちに受け継がれる。
火と空気と王国は常にダイヤモンド。
エメラルドであるかもしれない。
真球の上に乳色の百合が聖なる模様を描き、
歩道の上に築かれた。
知恵の富。
愛の宝庫。
眠っている間の、
あのひどく心地よい虚無には内なる聖者が生まれる気配。
何を書いているのかわからなくなった。
わからなくなった。
ドラマはこれから書きはじめるのだ。
何よりも現実というものがあると信じるふりをしてみたのだ。
なかでもとりわけ人間というものを押し上げる。
現実というヤツ。
スーパーマンの孤独。
星のまたたく夜がある。
雲ひとつない午後の迫る壁のない日がある。
内なる眩しい天国の日もある。
夢がドラマを描いている。
永遠の悟りの恍惚よ。
ドラマは思いっきりはじまりを告げる。
もう動きはじめているのだが、
失うべき道などないなにもない。
失う声が見つかるはずもない。
唯一回のドラマを追っていた。
見込み違いの計算できない永却のひとつ。
このカルマの地上で、再び生を得る。
心ゆくまで恋にこがれる日が来るまで、
私のドラマを終わりにしたりはしない。
くずれゆく愛の広大な墓場。
ドラマは常にハッピー・エンド。
目隠しされ、
導かれたとしても行き着くところは同じ。
決して迷ったりはしない。
心を開いてピース。
オープンな心でただ見つめるだけ。
  御供  2004/3/12 2002/6/11 13/6/14

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