2010/04/14

壊れそうもない



予感が春を呼ぶわけじゃないと思うのだが、
予告もなくやって来てしまう春。
ポッカポッカと暖かくて、
眠りに誘ってくれる春。
触れそうで触れられないものに何故か似ている。
自分でも考えていないものに出くわす時、
壊れてしまっていても気づきはしない。
壊れそうでいて壊れないもの。
そっと近くに置いてあるモノに似ている。
いつも手を伸ばせば届きそうなモノの中に混じっている。
でも確かに存在を主張しつづけているのがわかる。
壊れそうで壊れないもの。
大切にされないモノに多い。
借金取りなど、
壊れれば壊れてしまう。
壊れてもいいのに、
しっかりと壊れないで自分を主張する。
しつこいように根を下ろしている。
浮いているような生き方は地震が来ても壊れない。
まだ見ぬ友の仲も壊れない。
やさしい表情をしていても壊れない。
良仲になってしまったものを、
壊そうとしても壊れるものではない。
ないものにも出くわす。
手あつくあつかっても壊れてしまうものもある。
壊れないものも多いと思う。
それがまた不思議。
人間同士の空虚なつながりを考える。
これは一番壊れないものである。
これを壊せるヤツはいないのではないかと考える。
人よりも高く。
人よりも尊く。
人よりもずばぬけているものがあるとしたら会いたいものである。
やはり壊れないものであるべきだ。
すぐに壊れてしまうものであれば持つ気はしない。
持たない方がいいのではないかと考えてしまう。
やさしい愛の上に、
温存するものがあってもいいではないか。
 御供 2004/3/22 13/6/26

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