2010/04/09

バリ島



20年ぶりにバリ島に来た。
突然のバリ行きはいいが、
20年前に来たときとはまるで違っていた。
時間の流れというものが見えたりはしない。
すべてが人工増加のように変わっていく。
レンタルバイクを借りて、
ウブドゥを走りまわった。
24H OPENのマーケット。
入口には地元の不良たちがたむろしている。
そんな場末のたまり場で出会う。
不良といっても悪じゃない。
相手を傷つけたりはしない。
ただ生活のために騙し合いは日常茶飯事だ。
それを見抜き、わずかな隙間をぬって共通点を探す。
情報交換。
ロコの桃太郎は人の良さそうなヤツだ。
人なつこくて話しかけてくる。
私も一服。
話の中に入っていく。
少しの時間がたち、お互いに心の中を読み合う。
私はこの人生のゲームが大好きだ。
知らない街の場末のたまり場で、
まだ会ったことのない友を少しでも多く愛したいだけ。
何も持たない私は暖かい会話と笑顔で判断する。
少しの時間で意気投合して、彼らのたまり場に行く。
バリに入って2日目の午前3時のことである。
心優しき反逆者たち、どこへ行こうとしているのか?
ここではない。
ここではない。
もっと遠いどこかへ行こう。
懐かしい田園風景の中をバイクで走り抜ける。
昔かいだ匂いがよみがえってくる。
私は都会にはないこの匂いが欲しかったのかもしれない。
バリという小さな島を旅している。
いろいろなことを考えている。
この島は観光によってささえられ、
たくさんの国から旅行者が訪れる。
たくさんの神がいて、
驚くほど島の人々は奇麗な目をしている。
若者は急変についていけず、
貧しさゆえに心まで荒む。
お年寄りや小さな子供たちは天真爛漫。
昔ながらの生活をしている。
かつて、日本でもそうだったように。
人間と自然が共存し、
天の恵みに助けられて生きる。
決して、自然の摂理に逆らうことなく。
人間同士助け合いの気持ちを持って生きる。
災害に対してもくじけず、
これもひとつの神のおぼしめしなのだと信じて生きる。
ゆっくりとした時間の中に身を置いて、
精一杯生きている。
そんな当たり前の生き方がこの島には残っている。
私はこの島に来て、
再びシンプルな人間の生き方について、
考えさせられずにはいられない。
大いなる進歩の影に変わらぬ営みがある。
どちらがいいとか、悪いとかいうものではなく。
その奥底に潜む人それぞれの感じ方に、
私はハクシュを送る。
人はみな違うものを見て変わっていく。
そしてある日突然に変わることだってあるんじゃないかな。
君の居る太陽のあるところへ行ってみよう。
長い長い坂を登って。
この島では無言で自然と共に生きている人々がいる。
現代社会の非常時にも目をくれず、
ただただ常識的な生き方をしている。
私もそうしたい。
どこにいても私は私で変わらずに生きて行こう。
    御供 2013/6/4

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